2021-10-15 『のこぎり』 詩 世界が向こうからまっすぐこちらにやってきて ぶつかる 飢えた絵描きが 義心を持てど つちくれと瓦礫に 尸 無力なのは俺一人か お前たちもなのか 埋もれた身体に 届かなかった腕が いま 身勝手に 風景を選んで 誰を諭そうとする 傲慢 俺には ふるえるものがあったはずだ