毎朝自分でお弁当つくるようになって鬱がかなり軽くなった

料理のできない人とは付き合えない!と嫌われたりしてショック受けて反省して、ちゃんと料理をやろうと思い始めた。幸いなことに料理にすごい詳しく友達が居て、その人と一緒に料理ドキュメンタリー番組を一緒に観たり料理人を主人公にした映画を観たりして料理への興味が上がってきた。父が元々料理人だったこともあるし現在飲食店を経営してることもあって、本来なら私も鬱病じゃなければ厨房に立って料理覚えてもよかったし、今からだってそれは可能なんだけど、結局のところ学歴に脚を引っ張られていて調理師や管理栄養士などの資格を取ろうとすると高卒である私は未だ挑戦権すら得られない。だから放送大学で学部卒までなんとかやろうかなと思っている。

 

観た料理ドキュメンタリーは『ザ・シェフ・ショー』、

観た映画は『シェフ 三つ星フードトラックはじめました』

すごく楽しい映画だったし面白いドキュメンタリー。賞味期限切れの粉でお菓子つくってから「期限切れの味がする……」って狼狽えてるジョン・ファブロー監督が面白すぎて爆笑してた。料理人のロイ・チョイも笑ってた。

 

ロイ・チョイの腕に入ってるタトゥーが映画『ワイルド・アット・ハート』のロゴっぽいデザインだったから、たぶんロイチョイはあの映画好きなんだろうな〜と話題に出して、それで友達と一緒にワイルドアットハートを観た。

残酷な世界の中で恋人たちだけがピュアで、親と探偵と殺し屋の追跡を振り切って愛のために逃げる映画。ネタバレになるけどハッピーエンド。マジでこんなにピュアな映画もそうそうないぜ!?ってくらい熱くて、悪役も怖さがピカイチで、たびたび登場する交通事故のシーンも印象的で、世界は常に死と暴力に溢れてることを否応なしに思い知らされる。殴られたら人間の頭から脳みそハミ出ちゃうし、暴力っていつも突然だし、罪には報いがあるし、でもそんな世界の中に主人公たちの愛は純粋に輝いている。

暴発するショットガンで頭ふっとんで死ぬ強盗も、死ぬ前に良いことを主人公たちに教えてくれた。生きていくには金が要る。お前たちは親になるならば危ない橋を渡らなければいけない。お前たちはもう無責任な子供じゃない。

おめでたなんだろ?金が要るだろ?いい話があるぜ。

うまい話に見せかけて人を騙す最大のテクニックは相手の困り事を解決してやれる友人のフリをして近付くことなんだ。それも映画ワイルドアットハートから学べる。映画は教材じゃない、って信念があるけど、私にとって映画はいつも鮮烈な教科書や聖書として機能する。

 

話が逸れたので本筋に戻ると、料理の話。

自分で自分のために料理をすることが自己愛の原則、と知識では知っていたけど、実践できたのは、つい最近のことだった。

人間としての機能を私は回復する。

自炊って本当にすごくて、だって自分の食べたいものを自分で作れちゃうんですよ?やばくないですか?

元からお菓子作るの好きで、アップルパイ焼いたり、いちごのブールドネージュ作ったりしてたんだけど、毎日の暮らしに必要な食事を料理するのはからきしダメで、上手く作れる料理はフレンチトーストとレバーの生姜煮だけだった。謎のチョイス。この二品だけ作れることを人に話すと「もしかしてサイコパスに育てられた?」って言われて笑い話になるんだけど、実際うちの親は相当な変人だし、私もそうだし、なんかバランスを欠いてて特化し続ける方向でだけ生きてきた気がする。

毎朝のお弁当作りってすげー大変で、だからひたすら簡単で楽に短時間で用意できるように手際よく料理する必要あって、そのために最近ガントチャートを書き始めた。やっぱり先人の知恵って利用するべきなんだと思った。自分でがんばる必要なんかひとつもなくて、既に世界には便利なシステムが溢れてる。

だって生活ってめんどくせーじゃん。いちいち朝から唐揚げなんか作れるわけがない。冷凍食品を凍ったままお弁当箱に突っ込んで学校の電子レンジで温めても良い時代。ビバ文明。マジ先人に感謝。

 

結論。

毎朝早起きしてお弁当つくると、楽をする方法を覚えられる。これは自分の生活すべてに適用可能なメソッドに変わる。必要なものだけ詰め込んで出かければいい。要らないものは置いていけ。お弁当箱が俺に語りかける。そんなに入らねえよバカ!俺は返事する。でもすぐにお腹空くんだよな。お弁当箱をふたつに増やしたって二段にしたっていいんだ。なんならコンビニでお弁当買えるじゃん?楽をするためのあらゆる手段を生活に取り込んでちゃぶ台ひっくり返していく。

 

道なき道なんかじゃなく既に誰かの歩いた道を歩いて、

楽をしながら生きていく。