雪合戦

 マイコプラズマ肺炎完治、とか言っておいて全然治ってなかったのか、病み上がりで他の風邪を引いたのか定かではないが、とにかくすこぶる体調が悪かった。

咳と痰が止まらず、起きていても寝ていてもひっきりなしに出てくる痰をその都度洗面所まで吐きに行くことに疲れて(洗面器にビニール袋を被せてトイレットペーパーを敷いて、そこに吐いたあとはトイレに流して捨てる、という方法もあるが交換し続けるうちに面倒になった)、半ば半狂乱の状態で憔悴しきっていた。処方された薬も飲み終わり、再診に行き、ジェネリックではなく先発薬のほうに切り替えてもらうなどして、あとは漢方薬も処方してもらった。先発薬と漢方薬のどちらが効いたのか分からないが少し楽になった。

肺炎だけでなく喘息や気管支拡張症の疑いがあるらしいので後日また再検査。左の肺から変な音がする。右は殆ど無傷らしい。なぜだ

 

 Terrariaを遊ぶ。地下で雪球キャノンを拾った。雪ブロック1個から15個作成できる雪球をフルオートで発射するキャノン。コストが安くて結構強力で楽しい。

blood moonというゾンビが強くなる襲来イベントにちょうど遭遇したので、雪球4000発をバラまいてきた。

採掘とエクストラクティネーターでダイアモンド3個とプラチナ鉱石18個を入手。地下の探索中に小屋?廃墟?のようなものを見つけて入り込み、チェストを開けて何が出てくるかワクワクしているときが楽しい。

 

 ステーキとフレンチトーストを食べた。ステーキの後でフレンチトーストは重たいなと思いつつ、具合が悪いときはひたすら量を食べて治す!という感じの入院生活に倣って山盛りのサラダ、肉、パン、デザート、をもりもり食べた。しばらくまともに食べれていなかったので胃は大丈夫かなと思ったが特になんともない。

 

普通の日記としてブログを書くようになってから書きやすくて助かるのだけど物事の時系列を無視してダラーッと書いていることに後から気付いて日記としてこれは良いんだろうか、という気持ちになる。

そもそも時系列、タイムテーブルが全然わからないまま生活しているので日記なにをか言わんや。?なんかおかしいな。

 

受験勉強が進まない。紙にペンで直筆で書く、という手段を取ると能率が落ちるとかどうとかではなく中学生の頃の嫌な記憶が次々とフラッシュバックして憎悪に囚われるため、ノートが取れない。なのでパソコンとキーボードでタイピングしてノート代わりにしよう、と思ったのだが、数学や物理の計算式をどうやってタイプすればいいのかが全く分からない。なにか図を作成するソフト等を使うんだろうか。よく考えたら数学と物理だけじゃなくパソコンにも弱いし手詰まりだ。自分が今どういう状況に置かれているのかも分からない。

思考回路が何をどう経由しても関係ない方向へと吹っ飛んでいくようになってしまっているのをなんとか叩き直して、目の前の課題に集中しようとして、ただ疲れきっているだけで時間が過ぎていく。もう一生大学には行けないような気がする。

自分の中の時間が中学生、高校生の時から動いていないことを再確認させられるのが嫌で、尚更数学の勉強が進まないように思う。不登校だったので、たまに出席した授業は何を言われているのか全く分からず、課題も提出できず、補講も理解できず、ひたすらに惨めで憂鬱だった感覚が、理解できないながらも見覚えのある単元などに染み付いていて、ひどくつらい。内容は分からないし覚えていないのに、その時に発生していた悪感情、不安、恐怖は色濃く蘇る。内容が分からないから尚のことだ。数学全般から瘴気が立ち昇ってくる。自分の人生が全部ここでストップをかけられたように思う。中学高校過程の数学をなんとかして理解しないとどこへも行けない感覚がある。どうにかしたいと強く思って取り組んでいても埒が明かない。人に教えてもらっても分からない。もう数学に対して脳が怯えていてロックが掛かってしまい何も新しい刺激に反応しないんじゃないか、というくらい何も進まない。数学の勉強が進まないから自殺しようと思うのが自殺の理由として私の中では一番大きい。屈辱的だ。

 

 

 トマス・ピンチョンの初期短篇集『スロー・ラーナー』を読み終わった。

作者自身が修行時代を振り返る回顧録の序文「スロー・ラーナー」から始まり、ハリケーンに見舞われた被災地へ軍が救援へ行く「小雨」、結婚8年目で奥さんに追い出された男がゴミ捨て場で暮らし始める「低地」、外国人アパートで一人の男が死にかけた小鳥を胸に抱いて自分の体温を移そうとしている最中アパートではどたばた騒ぎが起きている「エントロピー」、1898年ファショダ事件の裏側で暗躍していた英仏双方(と他の国も)のスパイが対決する「秘密裡に」、1950年代のアメリカを舞台にいたずら少年たちが当時の世相に晒されていく「秘密のインテグレーション」(この短編は修行時代ではなく作家として本格的にデビューして以降の作品になるらしい)、どれも埃を軽く吹き飛ばすような、そして舞い散った埃がまた床へと降り積もるような、その埃が滞空する時間、をフォーカスしたかの読後感で、終わり方、締め方がかっこいいな、と感じた。作者自身は所収の短編に対して手厳しいコメントを寄せているけれど、語句の誤用が何か短編の魅力を損なっているとは思えないし、幾つかは古典文学の正当なる踏襲で、作家修行時代の短編でこれかよ、修行の密度やばい、と慄く。

しかし変な臨床心理士を出すの好きだなピンチョン。それともアメリカには実際に変な臨床心理士が溢れているんだろうか。

~インテグレーションで少年たちが隠れ家へと向かうところの描写がたまらなく好き。情景の描写をしながら登場するオブジェクトひとつひとつの歴史を軽くさらっていく感じが描写に組み込まれていて良い。 

 

スロー・ラーナー (ちくま文庫)

スロー・ラーナー (ちくま文庫)