珍しく最近はアニメを観ている

 元からそんなに沢山アニメを観て過ごしたことがないので「アニメを見ています!」というほど観ているわけじゃないんですが、見てます。

どうにも集中力がないしすぐに眼と脳が疲れるので30分テレビの前に座ってアニメを見るのが難しかったのですが、録画したものを少しずつ一時停止して休憩しながらだとどうにか観れるので、のんびりと何本かを同時に観ることができているのです。すごいぞ。でもこれ他の人は普通に見れてるんだよな。

アニメーションって、実写映像とは違って、画面の中にあるものが全て「作って配置したもの」じゃないですか。実写の場合はそこに空間がありセットがあり人物が動いて照明が当って、ある程度は計算し作為の上で構築されたものが動いているわけですが、でもどうしたって自然に任せている、手付かずの領域が存在する。その領域がある程度の広さを保っているからこそ、実写の映像は見ていて脳に高負荷の処理を要求しない、気がします。

個人的な感覚なんだろうか?少なくとも私はそうです。

対して、アニメーションは人物も背景も音声も動きも何もかもが作ってあるわけです。「人の作為」の密度がものすごく高い。別にそれ自体は嫌いじゃないんですが、どうしても見ていて頭が熱を持ったようになって疲れてきてしまう。それがあって中々アニメが観れずに居ました。今もそうかな。

それはともかく、アニメを何本か観ているわけです。

 

・Gのレコンギスタ

ガンダム。親友が書いたガンダム論考がすごく良い文章だったのでガンダムに興味が湧いてきて、「あ、今新作やってるんだ、じゃあ見てみるか」と視聴を開始。面白いんだけど早回しすぎるしキャラの喋り方や受け答えが変な感じする、というのがどうも引っかかる。Aパート観てるときは「悪い意味で古臭いな」と思ってるんだけどBパート観てるときは「面白くなってきたな、次も観るか」と思いながら観ている。

主人公がなんだかんだ幼少から教えられた価値観を大切にしていて、世の中の変化や自分の出生の真実などを知らされても抵抗があって、というのが描かれていると「ここまでベタな上に"ベタじゃないですよ"みたいなエクスキューズも挟まずに真面目に王道な話をやってるってすごいな」と豪胆さに舌を巻いている。流されやすい部分と譲らない部分が主人公のベルリにはあって、そういう部分が物語の中で表出するタイミングが上手い。あと全体的に説明しすぎる部分と説明不足な部分のバランスは悪い。

 

・SHIROBAKO

アニメ制作アニメ。なんだこれめちゃくちゃ面白い。

お仕事もの作品ってお仕事をメインに据えてドラマを作るのが難しいし他の話に振りがちなのに、徹底してアニメ制作の話を続けている。ストイックすぎる。

 

・ローリング☆ガールズ

青春ロードムービー。舞台が地元かつローカルすぎて地名が出てくるたびになんか笑ってしまう。主題歌も劇中歌もブルーハーツのカバーなんだけど、アレンジがかっこよくて、良いカバーが聞けたなと思っている。

K坂ひえきさんの言葉を借りると「女の子にがんばれって言われたら心のフィルターを全部突き抜けてこっちに届く」、なんですが、正にそんな感じ。言うほどフィルター無いけどね?

明るくて楽しい良いアニメ。

 

ちょっと脱線するけどD→Dsus4→D→Dsus4→Dでギターをじゃじゃーんと弾くと無条件で夏が出現しませんか?