つがいの不意

チケットで近所に向かってる

声が舞う日々

退屈だったりしてる

泣きそうになって

素晴らしい転倒に

それはないだろう光を探す

飛び越した形容 枕

円筒形の腐ってる線路

降りてくる

ほとんど白くなってしまった危険は

戻れなくなるのを知ってて

 

さようなら ところで何回目の

聴き慣れたメトロ

まわってる電気で隠して

どこにでも そこらで何回目の

地図に乗る猫も

つないでるビニールの

紐は

 

海が静かになる朝の固形物が

冷たいままの車にも付着

人ごみに居続けるのはよくないって

紐で引っ張ってそのまま

 

望まれなかった子供が

眼を煌々とさせて

学生街のすみで

古くなって

 

空調の低い音

はずれたネジと

大きすぎる作業服の上に

横たわって待ってる

誰だろう関心は無くなって

 

空前の消耗

あれは革命のためなんだって騒がれていたのは

熱が閉じ込められないからで

遠吠えが正答って

埃っぽい壁に書いた

 

さようなら これで何回目かの

冬がコートを破く

殺し文句の刺繍さえ

ふらついた なんだって何回目にも

愛しあえる 命中

逆恨みの取っ手に結んで

紐は